路面温度上昇抑制舗装研究会(クール舗装研究会)

遮熱性舗装

遮熱性舗装上の温度等Q&A

遮熱性舗装の効果や影響にお答えします。

遮熱性舗装の上に人が立つと、体に影響はあるの?

遮熱性舗装と通常のアスファルト舗装上に人が立って身体の表面温度(サーモグラフィ)を比較測定した結果から、遮熱性舗装は通常のアスファルト舗装に比べ、顔、胸、太もも、脛、足の甲、いずれの部位でも表面温度が低いことが分かります。 (2019.10.31更新)

遮熱性舗装と通常のアスファルト舗装上に人が立って身体の表面温度(サーモグラフィ)を比較測定した結果
※1 東京都ホームページ 暑さ対策概要で遮熱性舗装の路面温度抑制効果が最大で8℃程度より引用。
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/content/000045130.pdf
※2 路面温度の差が上記の半分(4℃以上)で効果確認(8℃以上含む)。
サーモグラフィ測定事例
サーモグラフィ測定事例

遮熱性舗装上の暑さ指数は高くなるの?

遮熱性舗装と通常のアスファルト舗装上の暑さ指数は高さ150cmと50cmでそれぞれ比較測定した結果から、遮熱性舗装上の暑さ指数は、通常のアスファルト舗装と同程度であることが分かります。 (2019.11.29更新)

遮熱性舗装と通常のアスファルト舗装上の暑さ指数は高さ150cmと50cmでそれぞれ比較測定した結果
※1 10分間ごとに測定した観測値の平均値
※2 ※1のうち、真夏日の基準となる「標準型測定器」の気温30℃以上の時間帯の平均値(35℃以上含む)
※3 ※1のうち、猛暑日の基準となる「標準型測定器」の気温35℃以上の時間帯の平均値

遮熱性舗装上の気温は高くなるの?

遮熱性舗装と通常のアスファルト舗装上の気温を高さ150cmと50cmでそれぞれ比較測定した結果から、遮熱性舗装上の気温は、通常のアスファルト舗装と同程度であることが分かります。 (2019.11.29更新)

遮熱性舗装と通常のアスファルト舗装上の気温を高さ150cmと50cmでそれぞれ比較測定した結果
※1 10分間ごとに測定した観測値の平均値
※2 ※1のうち、真夏日の基準となる「標準型測定器」の気温30℃以上の時間帯の平均値(35℃以上含む)
※3 ※1のうち、猛暑日の基準となる「標準型測定器」の気温35℃以上の時間帯の平均値

測定機器によって測定結果に差はあるの?

暑さ指数を測定する機器には、携帯型(簡易:黒球3cm程度)測定器と標準型測定器があります。遮熱性舗装上(高さ150cm)で機器による測定結果を比較した場合、暑さ指数および気温ともに携帯型(簡易)測定器の方が高く出る傾向にあることが分かります。(2019.10.31更新)

遮熱性舗装上(高さ150cm)で機器による測定結果を比較した結果
※1 10分間ごとに測定した観測値の平均値
※2 ※1のうち、真夏日の基準となる「標準型測定器」の気温30℃以上の時間帯の平均値(35℃以上含む)
※3 ※1のうち、猛暑日の基準となる「標準型測定器」の気温35℃以上の時間帯の平均値

遮熱性舗装の紫外線反射は高くなるの?

分光光度計で測定した紫外線領域の反射率は、遮熱性舗装で7~8%程度で、通常のアスファルト舗装は5%程度です。

分光光度計による測定結果
分光光度計による測定結果
紫外線領域の日射反射率
紫外線領域の日射反射率
紫外線の性質

UV-C:大気層で吸収され、地表には到達しない。
UV-B:ほとんどは大気層で吸収されるが、一部は地表へ到達し、皮膚や目に有害である。日焼けを起こしたり、皮膚がんの原因となる。
UV-A:UV-Bほど有害ではないが、長時間浴びた場合の健康影響が懸念されている。
地表面の種類による紫外線の反射率
新雪:80%、砂浜:10~25%、水面:10~20%、芝生や土など:10%以下
(出典:環境省 紫外線環境保険マニュアル2015)

遮熱性舗装の耐久性は向上するの?

遮熱性舗装と通常のアスファルト舗装のわだち掘れ増加量を追跡で調査したところ、遮熱性舗装は通常のアスファルト舗装の3割程度でした。

遮熱性舗装と通常のアスファルト舗装のわだち掘れ増加量を追跡で調査した結果

路面温度が10℃低下することによりアスファルトが硬いままとなり、わだち掘れに対する抵抗性が大きくなるため、耐久性が向上します。

片側1車線の県道、交差点手前(流入部)における追跡調査結果


TOP