路面温度上昇抑制舗装研究会(クール舗装研究会)

遮熱性舗装

遮熱性舗装とは?

ヒートアイランド現象の緩和と舗装の耐久性の向上に。

遮熱性舗装とは

遮熱性舗装は、日射エネルギー量の約半分を占める近赤外線を再帰性能(太陽方向に戻る)を高めた形で高反射して、舗装路面の温度上昇を抑制する舗装です。

近赤外線を反射する一方で、可視光線の吸収量を調節することで黒色系の濃色に仕上げることも可能です。また、排水性舗装などのポーラスな舗装上に適用すれば、舗装が有する透水性や低騒音性等の機能と、路面温度の上昇抑制機能が両立する舗装となります。

一般の舗装よりも表面温度の上昇を抑制できるため、歩行者空間や沿道の熱環境の改善、ヒートアイランド現象の緩和が期待されています。

遮熱性舗装の定義

遮熱性舗装技術研究会では、室内照射試験(遮熱性舗装技術研究会法)で新規アスファルト舗装の路面温度が60℃に達したときに、近赤外線を高反射して舗装路面の熱吸収を防ぐ機能により、明度50の場合に10℃以上の表面温度の上昇抑制が期待できる舗装を遮熱性舗装と定義しています。

遮熱性舗装による熱環境の改善効果

赤外線カメラによるサーモグラフィー画像

遮熱性舗装の機能

路面温度測定例から、一般の舗装に比べて遮熱性舗装のほうが、路面温度が低いことが分かります。この測定例では、約10~13℃の低減が実証されました。

研究会参加各社では、更なる高性能化に向けて鋭意取り組んでいます。

路面温度測定例
※ この測定例は2液硬化型樹脂系の結果です。

遮熱性舗装のメカニズム

日射反射率(アルベド)の測定例から、遮熱性材料は、可視光域では同系色の汎用塗料と同等の反射率で見た目は同様の色ですが、人が光として認識しない近赤外線域を高反射することがわかります。この日射エネルギーの吸収を防ぐことで路面温度の上昇を抑制することができます。

熱反射特性例

標準断面図

塗布工法

TOP